新米研修担当のギモン「グローバル」って何?

みなさんこんにちは。
今回から複数回にわたって、新たにウチの部署に配属された
新米研修担当の疑問に、会話形式で答えていこうと思います。
最初のテーマは「グローバル」という言葉です。
それでは、はじまりはじまり~。( ゚Д゚)/

新米研修担当
よろしくお願いします。
さて、早速ですが、最近「グローバル人材」とか、「グローバルビジネス」とか、「グローバルマインド」とかテレビやネットでよく使われていますよね。
そもそも「グローバル」ってどういう意味ですかね?
先輩研修担当
グローバルとは英語の”Global”つまり”地球の”、”球状の”、または
”地球規模の”という意味の形容詞です。
新米研修担当
あー、確かに、辞書とかにはそう書いてありますね…。
その意味で行くと、地球にいればグローバルってことですか?
先輩研修担当
そうです。本来的な意味で言えば、地球にいる人材を「グローバル人材」、
地球規模で行われるビジネスを「グローバルビジネス」、
また、あることが地球規模に広がることを「グローバル化」
と呼ぶんだと思います。
新米研修担当
では、何もしなくても、私たちは「グローバル」な環境下に
いるってことですか?
先輩研修担当
はい。そうなります。でも、我々が普段使っているこの「グローバル」って、本来の意味とは違っているような気がしています。
新米研修担当
えっ、そうなんですか??(; ゚Д゚)
ちなみに…どう違うんですか??
先輩研修担当
例えば、英語でGlobal human resources といった場合、
世界中の拠点で働いている従業員という意味になると思います。
でも、日本でグローバル人材って言った場合、この意味で使わ
れていないですよね。
新米研修担当
使われていないような気がします。
なんとなく、外国人とか、外国との強い関りがないと、「グローバル」とは言えない気がします。
先輩研修担当
ちょっと脱線するかもしれませんが、ここで言いたいことは、私たち日本人はわざわざ「グローバル」という言葉を使って、以前からあるものと区別しているということです。
新米研修担当
ちょっとよくわかりません…( ´Д`)
どうして分ける必要があるんでしょうか?
先輩研修担当
例えば、「グローバルビジネス」という言葉は、「グローバル」という言葉をわざわざ足すことで、それまでのビジネスとは違うということを表しています。
それは「グローバル人材」もしかりです。「グローバル人材」はこれまで言われてきた「人材」とは違う何かを持っているということを表しています。
新米研修担当
でも実際、海外と関わることって、ちょっとハードルが高い感じがします。
英語が特別うまいわけでもなければ、ほかの国の言葉なんて数字すら知らないし…。
先輩研修担当
そうですね。確かにある程度の語学力が必要な場面もあるかもしれませんね。でも「グローバル」が特別だった時代はもう過ぎたように思います。
日本企業の主戦場は海外マーケットですし、国内でも外国人材の活用も進んでいます。
身近なところで言えば、コンビニの店員さんはほとんど外国人ですよね。
もはや、「グローバル〇〇」って当たりまえの状態なんじゃないですかね。
新米研修担当
確かに、近所のコンビニや飲食店には外国の方が多くいますね。
うちのオフィスにも、外国人のベンダーさんがいますし…
先輩研修担当
その昔シルクロードで活躍したアラブ商人は、「グローバルビジネス」なんていう言葉を使うことはなかったんだと思います。それは最初からビジネスが国を越えて行うものだったから。
この日本人が使う「グローバル〇〇」という言葉には 、これまで日本が
いかに内向きで、外国人との関りを特別なものとしてきたかということが、
表れているんだと思います。
新米研修担当
つまり…海外とか、英語とか、私が勝手にグローバルを特別視しすぎているってことですか??(´・ω・`)
先輩研修担当
そういうことだと思います。 以前インドでJETROの方からお聞きした話ですが、「グローバル人材」という言葉は…
新米研修担当
あっ、その話は次回でもいいですか?(´・ω・`)
先輩研修担当
あっ、すみません。長くなりましたね。では続きはまた次回ってことにします。ありがとうございました。
新米研修担当
ありがとうございました!

― 「グローバル」とは―

  • 英語と日本語で意味合いに違いがあるワード
  • 海外を意識した結果、それまでのものと区別するために登場したワード
  • 企業の海外進出や、外国人の受入れがより一般的になれば、使われなくなるワード

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