2022/06/22(水)にExcellent/WebQuery フォーラム2022を開催いたしました。
コロナ禍により人数の制限はあったものの、多くのお客様にご来場いただきました。
株式会社システムコンサルタントでは「現場のデータ活用を効率化する簡単・安心なBIツール」をキャッチフレーズに、現場で実際の業務にあたる方々がより使いやすいよう、日々製品の開発・改良を行っています。
今回のフォーラムでは「DX × BI データ活用による業務改革」をテーマに事例を紹介したり、製品の最新バージョンの機能について発表いたしました。
この記事ではフォーラムの内容の一部をご紹介いたします。
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DX × BI データ活用による業務改革
お客様との会話で「DX」はキーワードとしてよく登場します。その中でも以下の2つを課題と感じていらっしゃる企業が多い印象です。
- どうDXを実現するのか
- 誰が主導でDXを進めるのか
会社の目標であってもこの2つが足かせとなり、なかなかDXが進まないといった状況があります。
本フォーラムでは「DXの実現≒データ活用」と定義し、課題へのアプローチ方法を解説いたしました。
あらゆるデータを素早く活用できる
IoTによって利用履歴のデータが蓄積されたり、ビッグデータの宝庫であるSNSが社会インフラとして定着するなど、昨今ではありとあらゆるものがデータ化されています。
増大するデータをすべてIT部門で分析するのには限界があり、だからこそユーザー自身でデータ分析できる、セルフサービスBIの必要性が高まってくると考えています。
ユーザー自身でデータ活用ができれば、今までIT部門に依頼することで発生していたデータ準備のための手間や時間を削減し、データ活用のサイクルを早めることができます。
データと業務を紐づけて、新しい価値を創出していく
業務においてデータをどのように使っているかでユーザーをいくつかのステージに分けることができます。以下の図はそれぞれのユーザーの業務イメージやデータ活用の課題についてまとめたものです。
ビジネスユーザーは提供されるデータを見て業務を行いますが、「データ活用に手が回らない」という課題があります。
その上に位置するパワーユーザーは必要なデータを自分で探すことが求められます。しかし「データがどこにあるのか分からない、そのデータが正しいかわからない」という悩みがあるそうです。
さらにその上のシチズンデータサイエンティスト(市民のデータサイエンティスト)はデータや情報、価値を提供する側に回ることが求められます。この方々にはデータ活用ツールの使い方を伝えていく必要があります。
データ活用ステージは企業によってさまざまであるため、まずは自社の状況を見極め、適切な対応を取ることが重要です。ステージを仮定し、正しい対策で徐々にステージを上げていくことをお勧めいたします。
業務に精通したビジネスユーザーによるデータ活用が重要
続いて各ステージでの解決策について簡単にご紹介します。
まずビジネスユーザーに対してはプッシュ型でデータを送る、ポータルサイト上にダッシュボードを公開する、BIツール上で定型レポートを用意する、といったことが有効です。
パワーユーザーに対しては、ユーザーに分かりやすい形でデータマートを構築したり、データカタログ(データの辞書化)でユーザーが自らデータを調べられる環境を整えるとよいでしょう。
シチズンデータサイエンティストに対しては、eラーニングや社内教育といった学習環境を提供し、データ活用のレベルを上げていくことがお勧めです。
もっとも重要なのは業務に精通したビジネスユーザーをいかにデータ活用人材として育てていくか、です。「データと業務を結び付ける」のは基本的には業務に精通しているビジネスユーザーであり、ビジネスユーザーにデータに触れてもらう機会を少しずつでも増やしていくことが重要です。
Excellent / WebQuery / FreeWay 最新バージョンのご紹介
開発背景
「DXの時代」と言われている現代社会において、各企業がITによる業務改革を進めています。
より高度な業務をこなすため、日々変わるOSやデータベースに対する要求に対応すべく、
新しいエディションのリリーススパンが早まっており、その結果、インフラベンダー各社のサポートサイクルが早くなっています。
環境の変化への対応は時間がかかる一方で、予算やレガシー化した既存システムに引きずられ、DXが進まない企業も多いのではないでしょうか。
株式会社システムコンサルタントではお客様のDX推進のお手伝いができるよう、日々製品のバージョンアップに取り組んできました。
管理機能強化・環境対応
FreeWay Enterprise Manager 機能拡張
Web版FreeWay管理コンソールであるFreeWay Enterprise Manager(以下、FEM)は、ブラウザからBIツールであるExcellent/WebQueryにログインするユーザーやドメインの確認・設定を簡単に行えます。
※FreeWay:Excellent/WebQueryへのアクセスを管理するための専用ソフトウェア
最新バージョンでは今まで別ツールで設定していたフィルターによるデータの開示やアクセス制御、さらにはFreeWayだけではなくWebQueryの一部の設定など、さまざまな機能をFEMに統合しました。
以下の図の赤い文字が今回実装された機能です。
WebQuery管理ツール 機能拡張
WebQueryのバックグラウンドがWebQuery管理ツールから再実行できるようになりました。
この機能を使えば例えばサーバーメンテナンス作業などの影響で失敗しているバックグラウンド処理を一覧から確認し、止まってしまった処理を一律で実行できます。
サーバーメンテナンス作業による再起動なども行いやすくなり、お客様の運用形態によっては非常に有用な機能ではないでしょうか。
環境対応
オンプレ・クラウド関係なく、環境は日々変化しています。新しいサービスがリリースされたり、既存の環境の更新もすぐに行われます。時代の流れについていくのは、専門家でないと難しいのではないでしょうか。
例えばOfficeは今まで32bit版が主流でしたが、Offcie2019以降から64bit版が主流になってきています。しかしその一方で半導体不足や社会情勢もあり、新しい端末が手に入らず、現行の端末をそのまま使われている方も少なくありません。
そのためOfficeはさまざまなバージョンとBit数が入り混じってる環境といえます。
弊社製品はオンプレ・クラウド含めさまざまな環境に対応しております。今後もお客様のニーズに沿えるよう、メーカーとしてさまざまな環境と今の時代にしっかり対応していきます。
対応環境の詳細はこちら
ユーザーインターフェース強化
クロス集計機能の強化
現場で業務にあたる方々がより簡単に集計ができるよう、「日付のグループ化」機能を追加いたしました。
この機能では設定画面より表示したい日付の種別を選択するだけで、4半期ごと・月ごとなど日付データをグループ化して集計できます。
グループ化する際の基準日も設定できるため、事業年度の始まりに合わせてお使いいただけます。
またグループ化した項目の前後に値を付与できるプレフィックス&サフィックスの設定もできるため、利用目的に応じてさまざまなクロス集計結果を表示できます。
クロス集計活用術
クロス集計はレポート機能やポートレット機能と組み合わせて利用できます。
例えばポータルサイトより「売上報告」のアイコンをクリックし、レポートを表示するといった使い方ができます。
ワンクリックでデータが可視化できるため、スキルに関係なくデータに触れる機会を増やすことができます。
パブリックビュー機能の強化
パブリックビューを作成する際に、同じ名前のテーブルを設定し、自己結合を利用することができるようになりました。自己結合を利用することで、1つのテーブルから欲しい情報を取得しやすいように設定することができます。
またパブリックビュー作成数もFreeWay1台あたり推奨30,000個、1ドメインあたり推奨3,000個まで拡張したため、より使いやすく、多くの方にご利用いただけるようになりました。
おわりに
Excellent/WebQueryフォーラムは、準備から当日の運営まで全て弊社社員で行っております。
次回も参加いただいた方々に有意義な時間を提供できるよう、社員一同準備していきます。次回のフォーラムにて皆様のご来場を心よりお待ちしております!