◆生成AIは何を選べば良い?
ChatGPTの公開後、数多くのLLMが登場しました。企業での生成AI活用が本格化するにつれ、「どのLLMを選ぶべきか」というご相談も急速に増えています。
どのLLMを選択するかの基準は、単純な性能優劣ではなく、各LLMの得意分野を活かすという観点が重要になってきます。
企業が生成AI(LLM)を導入する際には、
・文章作成が得意
・プログラミングが得意
・推論が得意
・長文処理が得意
・コストが安い
など、業務用途によって1つのLLMを導入しますが、今後は用途に応じた複数のLLMを使い分ける企業が増えていくと考えられます。
そこで、いくつかの有名なLLMの特徴を、簡単にまとめてみました。

◆有名なLLMの特徴は
「GPT」(OpenAI)
「GPT」は、実績が豊富で、企業向けの周辺機能が充実しています。
文章作成、プログラミング支援、高度なデータ分析(Code Interpreter)、画像生成(DALL-E 3)、音声対話(Advanced Voice)、エージェント機能(ChatGPT Agent)まで、ビジネスに必要な機能を高いレベルで利用できます。
「自社で何をさせたいかまだ1つに絞りきれていない」「あらゆる業務を1つのAIで一気に効率化したい」という場合、最も失敗がなく、最大のリターンを得られる選択肢がChatGPTです。
「Claude」(Anthropic)
Anthropic社は、OpenAIの元研究者らによって設立され、「安全性(AI Safety)」を重視したAI開発を掲げています。
このため、Claudeも安全性や信頼性を重視した設計思想が特徴です。
「Claude」は、長文読解や文書分析に優れており、言語表現のクオリティが高く自然で読みやすい文章を書くことができます。よって、社内規程、技術資料、品質マニュアルなどを活用する部門では、有力な選択肢と言えます。
また、Claude Codeによる開発支援でも高く評価されています。曖昧な指示でも既存コードベースの文脈を理解して自然な拡張を行う「行間を読む力」も特徴で、エンジニアの単純作業や調べ物の時間の削減に貢献してくれます。
「Gemini」(Google)
「Gemini」は、Google Workspace、Google検索など、Googleのサービス群と連携することを前提として設計されています。このため、Google環境を利用している企業にとっては大きなメリットです。
お客様とのメールをまとめて提案書を作成したい、というような処理が自然に行えます。
また、Googleが検索エンジンを長年開発してきたこともあり、一度に大量の文書(最大200万トークン相当)を読み込めることも大きな特徴です。複数の決算資料や論文をまとめて横断比較するような用途で強みを発揮します。
文書だけでなく、画像・音声・動画なども認識する、マルチモーダルとして訓練されてきたことも特徴です。
「Llama」(Meta)
「Llama」は、自社専用の生成AIを構築するための基盤モデルです。
モデルの重み(Weights)が公開されているため、社内環境で生成AIを構築しやすくなります。
自社環境に構築すれば、カスタマイズやファインチューニングも可能で、ベンダーロックインを避けられるというメリットがありますが、自社にてサーバやGPU、運用管理が必要になります。
外部に出せない機密情報を扱い、自社にて構築、運用ノウハウを持った技術者がいる企業向けと言えるでしょう。
Llamaは公開モデルなので、世界中の研究者や企業が改良版を発表しています。日本の研究機関や企業による「日本語特化型Llama」も多数生まれており、日本語の精度も向上しています。
「DeepSeek」(中国・深度求索)
「DeepSeek」は、低コストであること、オープンソースであることが特徴です。性能面では、論理的な推論能力が高いため、コストパフォーマンスに優れていると言われています。
高性能なのに低コストである理由は、MoEという技術をアーキテクチャを採用することで、計算リソースを削減しながら高い性能を維持しています。
DeepSeekに限らず、海外のLLMサービスを利用する際には、各社のデータ保護方針や社内セキュリティポリシーとの適合を確認することが重要です。
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株式会社システムコンサルタント 営業統括部
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