はじめに
皆様こんにちは。BIチームのブログ担当、足立です。本記事では現在BIの主流となっている「セルフサービスBI」のメリットやデメリットをご紹介します。
今回は、弊社BI製品のマーケティングを担当しており、セルフサービスBIに詳しい吉村さんとの会話形式で紹介していきたいと思います。よろしくお願いします!
5分でわかる!セルフサービスBIのメリットと落とし穴
それでは、これからBIツールのマーケティングを担当している吉村さんにセルフサービスBIについて聞いて行きたいと思います。吉村さん、よろしくお願いします。
BIツールのマーケティング担当の吉村です。よろしくお願いします。
早速すみません。そもそも、セルフサービスBIってなんなんですか?
セルフサービスBIは、読んで字の如くユーザーが自分自身でデータの活用をしていこう、という概念です。システム部門の方からデータや定型レポートを受け取るのではなく、基本的にはエンドユーザー自身で帳票を作成・変更していくことが前提となります。
それだけ聞くと最初からそういったシステムにしていれば良い気もするのですが…最近になってセルフサービスBIが注目を浴びるようになった理由って何かあるのでしょうか。
セルフサービスBIが求められている背景として、私達は
- BIツールのUIが進化し、直感的に操作できるようになった
- エンドユーザーのリテラシーが以前より高くなった
- 企業におけるデータ活用の優先順位が高くなった
といった要因があると考えています。
なるほど…BIツールのUIやユーザーのリテラシーが良くなったというのは分かりました。「企業におけるデータ活用の優先順位が高くなった」というのは、具体的にどんな背景があるのでしょうか?
昨今、IoT・AIといった新しい技術やそれらを利用したサービスが飛躍的に伸びており、企業で生まれるデータが爆発的に増加しています。これらのデータを有効活用して売上を上げたい、というニーズが増えたことで、データ活用の優先順位が上がっていったのではないかと。
IoTやAIの波はこういったところにも波及しているんですね。
優先順位が上がると当然企業内での要望が増えていき、情報システム部門だけでは対応しきれない状況になっていきます。ですので、業務ユーザーが自分達で活用できるシステムが求められているのだと思っています。
なんとなく背景は分かって来ました!
セルフサービスBIとは
エンドユーザーが、自分自身でレポート作成やデータ分析を実行すること。またはそれらを実現するBIツールのこと。では続いて、もう少し具体的にセルフサービスBIのメリットを教えていただけますでしょうか?
大きく3つあります。1つ目はエンドユーザーがデータに触れるまでの速度です。 これは単純にデータベースやBIツールのレスポンスが良いというだけでなく、データを公開してからエンドユーザーがデータを抽出するまでのトータルの時間を表します。情シスを挟まずにエンドユーザーが直接データを見に行くことで、素早い意思決定が可能になります。
DBやBIツールのレスポンスは勿論重要だけど、データを基幹系から取り出してエンドユーザーに届けるトータルの時間も非常に重要ということでしょうか。
その通りです。そして2つ目は情報システム部門の管理コストの減少です。システムの保守作業を、ある程度業務ユーザーにお任せできるのが利点です。また、今まで行って来たレポート作成からも解放されます。
月末や月初なんか、情シスの方が1日中レポート作成をしている、なんていうお話を良くお聞きします…。そういった作業から解放されるのは大きなメリットですね!
そうですね。最後に3つ目ですが、エンドユーザーの意識改革です。自分達でデータを活用している、という意識があると、色々とやりたいこと、必要なことのイメージが沸いてくる様です。目に見えるメリット以外にも、セルフサービスBIにはこういったメリットもあるのではないでしょうか。
ユーザーの意識改革ですか…これって凄く難しいと思うんですけど、やはりデータを活用することで生産性が上がったり、売上に繋がったりする様な成果が出るともっと活用してみよう、という気になりますよね。
有用だと分かれば管理者が言わなくても自ら活用していくと思っています。そういったご評価をいただけるBIツールを提供し、社会貢献していく事が私達の使命だと思っています。
セルフサービスBIのメリット
- エンドユーザーがデータに触れるまでの速度
- 情報システム部門の管理コストの減少
- エンドユーザーの意識改革
では最後に、セルフサービスBIを検討する場合、気を付けなければいけない点があればそれも聞かせてください。
セルフサービスBIはエンドユーザー自身が主役になります。ですのでユーザーの業務を深堀りして要件を洗い出し、それに合ったBIツールを提供しないと中々浸透しないケースがあります。
そうなんだ…。グラフィカルで使い易そうなBIツールを選択すれば何でも良いのかと思っていました。
特に日本ではツールに合わせて業務を変えることを嫌う傾向にある、と言われています。ですので脱Excelを謳っているグラフィカルで綺麗なツールでも、元々の業務がExcelメインだったりするとユーザーは不便を感じてしまいます。そういった場合、「今日からこのセルフサービスBIを使って自分達でデータを分析していこう」というだけでは使われなくなるケースが多い様です。
日本はExcelによる帳票文化が根強いですから、そういったことが良く起こっているかもしれませんね。 シーンによってBIツールを使い分けることが重要、ということでしょうか。
そういったお客様も多数いらっしゃいます。あとは、セキュリティ面も注意しなくてはいけません。セルフサービスBIだからと言って、誰もが全てのデータにアクセスできるという状況は当然望まれていない訳です。セキュリティを担保しつつ、如何にデータをセキュアに公開できるか…といったところをクリアしていくことが重要です。
なるほど。セルフサービスBIのメリットや落とし穴を良く理解してツールを選定するのが良さそうですね。
セルフサービスBI検討時の留意点
- セルフサービスBIはエンドユーザーが主役。しっかりと要件を洗い出し、要望に合ったBIツールを選定すること。
- 企業のデータガバナンスに則ったセキュリティ機能を担保できること。
私達が開発している Excellent WebQuery FreeWay はシンプルでセキュアなセルフサービス型のBIツールとして、約30年皆様のデータ活用に貢献し続けています。こちらのBIツールも是非参考にしてみてください。
吉村さん、色々とありがとうございました。
ありがとうございました。