はじめに
withコロナやアフターコロナといった言葉が飛び交う現在、対面での営業活動も制限され、どう売上を立てていくかはどの企業にとっても大きな課題となります。そのような中で、有効になるのがデータを活用したマーケティングです。今回はマーケティングについて考えてみようと思います。
4Pと4C
マーケティングについて考えるにあたり、筆者が経営学科に所属していた大学生の頃、マーケティングの授業を受けていたことを思い出しました。授業の内容で覚えているのが、「4P」というキーワードです。
Product(商品) | 何を売るか |
Price(価格) | いくらで売るか |
Promotion(販促) | どうやって売るか |
Place(場所) | どこで売るか |
4つの要素から商品を売る戦略を立てることをマーケティングミックスと言います。モノを売るには様々な角度から考える必要があるということですね。
4Pの他にも、4Cというマーケティングのキーワードがあります。4Cは4Pに比べ、顧客の視点に基づいています。
Customer Value(顧客価値) | 顧客にとっての価値は |
Cost(費用) | 顧客はどの位のお金をかけるか |
Convenience(利便性) | 顧客が簡単に手に入れられるか |
Communication | 顧客の声を聞けているか |
4Pも4Cも「モノを売るためにはこういう視点が必要である」ということを示してくれています。両者ともマーケティングを考える上では基礎となる知識ですので、施策に悩んだ場合に立ち返る指標とすることができます。
データを活用したマーケティング
「はじめに」で記したように、現在は顧客の声を対面で聞くことが難しくなっています。そのような中で4Cの視点を意識したマーケティングを進めるには、Webから情報収集を行い、データを活用することが有効です。
1.SNSやWebページの閲覧情報などから顧客の声、ニーズなどのデータを収集する(Communication)
2.収集したデータから商品が顧客にとって価値のあるものなのか分析する(Customer Value)
3.収集したデータから商品の価格が適正なものなのか分析する(Cost)
4.収集したデータからどのような手段、場所で商品の販売を行うのが適正なのか分析する(Convenience)
データマーケティングを実現するために
データを活用し、データマーケティングを実現するには以下の点が必要です。
【 1.データの収集 】
データ活用の目的は「傾向を見つけ出し、しかるべき対策を打つ」ことです。
そのためにはより多くのデータを収集することから始めます。
【 2.データの整備 】
データを収集したはよいが「膨大なデータをExcelで管理している」「データが1つにまとまっていない」などデータが整っていないという課題に陥ることもよくある話です。 データを活用するには整ったデータを構築する必要があります。
【 3.データの分析 】
データを収集し、整えることができたら実際にデータを分析していきます。
分析する際に有効になるのがBI(ビジネスインテリジェンス)ツールです。
表やグラフを用いてデータを可視化してくれます。
ちなみに弊社では「Excellent/WebQuery」というBIツールを取り扱っています。ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
おわりに
先日、オークションサイトで初めて買い物をしました。商品購入後も買った商品と類似の商品のメールが届くのですが、不要なメールとなってしまっています。顧客の行動を分析し、顧客のためと行っていることが、実はそうではないケースもありますので、4CのCommunication (顧客の声は聞けているのか)を常に意識してマーケティングの施策を実施していくことが特に大切だと感じます。
コロナ禍である現在、従来の働き方が大きく変わる過渡期にあります。そのような中で「どう顧客の声を聞いていくか」「どうデータを活用してマーケティングを行うか」について改めて考えるいい機会なのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。