テレワークの考え方とこれから

2020年東京オリンピックに向けた動き

2019ラグビーワールドカップの熱戦が日本全国で繰り広げられてますが、来年はいよいよ56年ぶりに開催される東京オリンピック!
楽しみであるとともに、「その間、仕事をどうなるのか」と不安になってる方を多く見かけます。

なんでもオリンピック開催期間中は、首都圏を中心に観客が日本人・邦日外国人併せ、約1000万人が見込まれているとか!
日頃でも地獄の通勤時間帯に「混雑率MAXの200%」以上が多発しそうな交通機関への懸念から、政府はオリンピック開会式となる7月24日を「テレワーク・ディ」に制定しました。

2012年のロンドンオリンピック大会で、当時まだ高速通信環境が整ってなかったので、テレワークとしても時間調整を主にした時差出勤・フレックス勤務などを80%の企業で実施して課題解消した様ですが、現在はITインフラを最大限利用してスマートに進めたいですね。

開催まで1年を切っても、どちらかというと様子見の企業も多いようで、総務省調査では昨年度のテレワーク導入企業は2割弱、さらに利用割合はその内の5%未満とかなり少ないようです。

では、どういった形なら広がりをみせるか、どんなことが可能なのかを少し調べてみました。

テレワークのパターン

テレワークといっても過去から現在・未来志向までいろいろな考え方があり、それぞれ特徴・利便性・目的も異なります。

【過去】SOHO

SOHO(Small Office Home Office)といった考え方がありましたが、これは自宅を「OFFICE」にして働く事として、昨今は小規模事業の個人事業などが中心の考え方になってます。

【現在】ノマド

時間や場所にとらわれない働き方としてSOHOとは異なり、出先のどこでも仕事ができるオフィス不要、パソコンとモバイルルーターがあれば仕事が可能な個人事業の方や外回り営業マン向けのスタイルですね。

【今後主流?】ABW

最近注目のABW(Activity Based Working)はフリーアドレスをさらに自由度を進化させて、取り組む仕事内容にマッチした「時と場所」を最適選択、生産性向上を目的としたオランダ発祥ワークスタイルのようです。
集まって打合せしたければ自社やサテライト、ネット会議など、集中して作業したければ個室や静かに作業できる場所を好きに選んでなど、思い思いに仕事を進められます。
ようするに好きなタイミングと作業場所を決められるため、はまれば目的毎・内容に沿って効率化を図れるのでしょうから、関わる人、全員が運用に乗れると機能しそうなスタイルです。
※某外資系企業さんなどでは積極的に進められてます。

テレワークをやるためには?

また、テレワークというと必要となる以下のようなITツール・環境を思い浮かべます

  • 高速通信ネットワーク
  • 連絡・意思疎通法としてテレワーク支援のためのとなるSNS、チャットツール
  • 仮想デスクトップ、シンクライアントなどセキュリティ環境
  • パソコンなど特にモバイル系デバイス
  • Wi-Fiルーター 等

まとめ

どうしてもインフラに考えが行きがちですが、結局はそれを利用する人が効率よく快適に作業できる環境が一番重要ですよね。

企業内規約・経営方針・取引関係など、また業種業態によっても対策も異ることもありますが、今回のオリンピック対策としてのテレワーク検討をきっかけに、これから働き方が激変。利用するIT技術によって時間も作業場所も問わない環境構築を実現し、ワークフローに関わる社内書類や契約書など、業務を遂行するための文書のペーパーレス化が必須要件になってくる事を期待したいですね。