DeepSeek R1はオープンソ―ス
こちらのブログでも紹介したDeepSeek R1の安全な活用方法をご紹介します。
最先端のLLMと同等程度の精度を誇りつつ料金も格安と、世間を賑わせているDeepSeek R1ですが、実は驚くことにオープンソ―スとなっています。
オープンソ―スとは、インターネット上にソースコードや学習済みのモデルが公開されており、誰でも使用や改変、再配布が可能なソフトウェアです。
DeepSeek R1をダウンロードしてきて、自社のサーバ内で動作させるといったことが可能です。
今回はMicrosoft社のAzure環境に構築してみたいと思います。
全体イメージは以下の様になります。
![](/wp-content/uploads/2025/02/deepseek1-1024x504.png)
Azure AI Foundryに構築
Azure上のGPU仮想マシンに構築する方法もありますが、こちらの方法だと仮想マシンが起動している時間、課金されてしまいお高くなってしまいます。
Azure AI Foundryには、仮想マシン不要でAPIとしてDeepSeek R1を配置することが可能となっていますので、こちらのサービスを利用することにします。
以下の様にモデルを選択して、配置するだけです。
DeepSeek以外にも様々なモデルを配置可能です。
![](/wp-content/uploads/2025/02/blog2-1024x742.png)
APIとして配置することによって、DeepSeek R1が読み取ったトークン数や生成したトークン数に応じた従量課金とすることができ、リーズナブルに利用することができます。
2025/02/06時点ではプレビューということもあり0円で使えます。
参考までに公式DeepSeek R1のAPI料金です。おそらくこれに近い料金が適用されるのではないでしょうか。
入力トークン数(100万トークンあたり) | 出力トークン数(100万トークンあたり) |
0.55ドル | 2.19ドル |
ちなみに、同等精度のGPT-o1の料金は、
入力トークン数(100万トークンあたり) | 出力トークン数(100万トークンあたり) |
15ドル | 60ドル |
約27倍お高いです。
UIはDify
UIは「Dify」という、こちらもオープンソ―スの無料のWebアプリケーションを利用して社内に公開していきます。
この「Dify」というのが非常に強力なツールで、AIチャットボットであればものの5分程度で作成可能ですし、RAGチャットボットも条件が整っていれば数分で作成できてしまいます。
以下の様にDifyの設定画面から、Azure AI Foundryに配置した情報を設定することでDifyを通してDeepSeek R1が利用可能になります。
![](/wp-content/uploads/2025/02/blog3.png)
DeepSeek R1と会話するチャットボットを作成しました。
![](/wp-content/uploads/2025/02/blog5-1024x385.png)
以下のような感じで気軽にチャットができるようになります。
試しになぞなぞを出題してみましたが、見事に正解しました。
![](/wp-content/uploads/2025/02/image-1024x593.png)
ちなみに上記のなぞなぞですが、最近リリースされたGPT-o3-miniの回答は以下の通りです。
色々考えた結果、間違ってますね。
答えは「キャベツ」です。
【解説】 「キャベツ」の「キャー」という音が、驚いたり怖がったときの叫び声「キャー!」と同じ響きを持っていることから、みんなが怖い顔になってしまうという言葉遊び(なぞなぞ)の答えになっています。
まとめ
精度も高く、価格も安く、安全に利用できますので、ご検討されてみてはいかがでしょうか。
※2025/02/06現時点では、0円、プレビュー状態ですので、レスポンスが悪いです。
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