「オフプレミス」は今後の主流?

いまの流行りは「オフプレミス」

最近、社内やプライベート環境にシステム構築する「オンプレミス」ではなく、
パブリッククラウド上などで自社システムを運用する「オフプレミス」での構築する企業が増えてきました。

クラウドが普及する以前は、「オンプレミス」といった表現自体が使われないほど社内構築が当たり前でしたが、最近「オフプレミス」といった反意語が出てくるなど、その広がりを感じられますね。

セキュリティの関係から敬遠されがちだったクラウドが、より高速なネットワーク環境が整ってきた事もあり、自社のデータセンターよりも強固なセキュリティ環境を、

  • 初期投資なし
  • 瞬時に構成変更が可能
  • 従量課金、月払い など

以前では考えられないような形態でインフラを構築できるため、投資リスクの軽減という点でも有効と言えるでしょう。

サブスク - 必要なときに必要な分だけ -

また、そうしたインフラが整い、個人利用のサービスも当然の如く普及し、利用され始めています。
今年の流行語大賞にノミネートされている「サブスク(サブスクリプション)」など、システム・IT系サービスは無論ですが、様々なジャンルでのサービスの広がりには驚くばかりです。

少し例を挙げてみても、定番となった

  • 見放題聴き放題の「音楽・映画・ドラマ」などのオンライン配信
  • 読み放題の「小説・漫画・専門書・雑誌 等」によるペーパーレス化
  • 使い放題の「ソフトウェア(ビジネス系ツール ゲーム)」等 

ネット関連以外でも

  • ファッション系 ー 洋服 コスメ バックやアクセサリー
  • 生活系 ー クリーニング・家電利用・使い捨てコンタクト・写真プリント 等
  • 飲食系 ー ラーメンからカフェ・BARなどの店舗 その他食品・酒類など
  • その他 ー 自動車 住宅 まで

令和時代は『所有』から、『期間利用』・『シェア』など、インフラの整備に併せてコスト、効率、有効利用する事を主体とする形態に移りつつあります。

「オンプレミス」はなくなる?

ただ、選択肢が増えた分、企業としては、今後の社会状況や企業方針、仕事の取り組み方など様々な要因を踏まえて、コストやリスクと向き合いながら最善の方法を選択することがより重要になってくるでしょう。

そういった意味では、「オンプレミス」の構築は、初期投資が掛かり、運用コストもかなり高くなりますが、その分、クラウドの様に常時攻撃の危険にさらされることなく、閉じた社内ネットワークの中ですべて管理できる為、「安心」・「安全」を得られるというメリットがあります。

社外秘の情報や営業秘密などの保存には「オンプレミス」のほうが適していると言えるでしょう。

当社でもそうした重要秘密情報に関しては、「オンプレミス」環境で証跡を残す「電子公証サービス」や関連製品を提供しています。

今後は、状況に応じて「ON・OFF」を選択しながら、より良い環境づくりを目指していきたいですね。