マイナンバーカードの現状
コロナ禍での特別定額給付金の申請もあり、徐々にではありますがマイナンバーカードの普及が進んできました。
総務省としては、まだマイナンバーカードを持っていない人に交付申請書を改めて郵送したり、マイナポイントの申請期間を延長したり、3月からはPRに俳優の堺雅人さんをCMで抜擢し、さらなる利便性を積極的にアピールしているようですね。
今後、利用機会が増えていく中で、それぞれの用途に合わせた本人確認を行う必要があります。
マイナンバーカードにはそういったパターンに対応できるよう、免許証のように記載事項と写真で行う目視以外に、様々な本人確認の仕組みが用意されていますので、今回はそちらをご紹介します。
本人確認のパターン
本人確認方法についてはカード内容の目視確認以外に、顔認証・パスワード認証などパターンがあります。
本人確認利用パターンとしては
- カード表面とマイナンバー記載の裏面を含む両面を必要とするもの
- カード表面のみで、マイナンバー記載の裏面を不要とするもの
- カードのICチップにある、本人画像や電子証明書を利用するもの
の3種類で、利用方法、及び確認方法が異なります。
1.カード提示・コピー(表/裏面)
カード券面のコピーを提出するか、カード券面を撮影した画像を提出するパターンです。
主に、公共機関や金融機関などで利用される確認方法です。
マイナンバーが記載されている裏面まで必要とされる点がポイントです。
- 行政ではマイナンバーによる管理が必要とされていますので、様々な申請で提示が必須。
- 行政以外でマイナンバーの提示が必要なのは、税務に関係する金融機関。具体的には、証券や投資信託などの売買管理上必要となり、2021年末までに届け出が必要。
- その他、雇用や個人事業主・顧問契約などでも、雇用先・契約先への届け出が必要。
2.カード提示・コピー(表面のみ)
カードを直接窓口に提示するパターンです。
マイナンバーの確認が求められていない本人確認で利用されます。
今まで免許証などで本人確認していた際と同様の使い方ができます。
- クレジットカード契約申込時やQR決済など電子決済サービスの登録時に利用。
- 携帯電話の契約やレンタルビデオの会員登録などは表面のみ提示。
- 医療機関でICカードリーダーを使用しない場合は目視での確認となるため、カードをケースに入れた状態で、表面の写真と記載事項で確認。
3.ICチップ内情報(カードリーダーによる読み取り)
マイナンバーカードのICチップには、氏名、住所といった基本的な情報以外にも券面で使用している本人画像や、利用者確認用電子証明書、署名用電子証明書など用途別の電子証明書が格納されています
■ 本人画像
保険証の代用でリーダーのカメラとのAI識別に利用など
■ 公的個人認証
・利用者確認用電子証明書
本人確認のため、4桁の暗証番号を入力しないと利用できない仕組みになっています。
- マイナポータル
- e-TAX
- 医療機関での保険証確認 等
・署名用電子証明書
本人確認のため、6~16桁の暗証番号を入力しないと利用できない仕組みになっています。
- e-TAXの申請
- 金融機関などの契約書類
- その他、B2C契約などによる想定利用
比較一覧
色々なパターンがあるので、一覧にまとめてみました。
こうしてみると、事業者によって利用可能な方法・目的・用途など異なることが判ります。
今後も法改正や新たな利用法などが生まれ、利便性が高まることを期待しましょう。