ORACLE MASTER Silver DBA を受けてみた

はじめまして。
オープンシステム統括部6年目の Mです。

今回は、私が「ORACLE MASTER Silver DBA」を受験した経験談を紹介します。

「ORACLE MASTER Silver DBA」とは?

インスタンスの管理やネットワークの設定、記憶域の管理、ユーザー・セキュリティの管理などのデータベースの運用管理タスクについての知識、およびSQLによるデータアクセスやオブジェクト管理の知識を持ち、日常的な運用管理作業を行うスキルがあることを証明します。

データベース運用担当者向けの資格であるとともに、データベース管理者向けの資格であるORACLE MASTER Gold DBAの前提資格でもあります。

https://education.oracle.com/ja/products/trackp_DB19COCA

問題は、「データベース管理分野」と「SQL分野」の2つのジャンルから出題されます。
「データベース管理分野」のほうがやや多めに出題されます。

試験時間は120分間で問題数は72問、すべて選択問題です。

受験した理由

以前、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験を受験したのですが、その試験勉強の中でデータベース分野の問題を解いているうちに興味を持つようになりました。

とはいえ、業務ではSQL文を書くぐらいで、データベース自体の知識が全くと言っていいほど無い状態でこの年次まで来てしまったので、この機会に試験勉強を通じて、データベースの基礎からしっかりと身につけたいと思い、挑戦することにしました。

勉強方法/勉強時間/ポイント

“黒本” の通読

“黒本” こと『オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I』は、日本オラクル株式会社が監修する学習書です。

オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I

これを一通り読んで学べば十分な試験対策になる、ありがたい本です。

1章ごとに章末問題がついているので、理解度確認のために必ず解きました。

私は読んだだけではなかなか覚えられないので、勉強した内容を要約してそれをノートに書き込むという作業を繰り返しおこないました。

模擬試験を繰り返し解く

“黒本” の巻末には模擬試験がついています。

「ORACLE MASTER Silver DBA」は過去問が公開されていないため、”黒本” の模擬試験を何度も何度も解いて、問題に慣れるようにしました。

ちなみに、こちらの模擬試験ですが、本番の試験と比べると難易度が低めです。

本番の合格ラインは6割なのですが、この模擬試験に関しては8割~9割正解できるようになっておいたほうが良いです。
また、やり続けると自分の得意分野と苦手分野が見えてくるので、苦手なところは章末問題に戻って復習しました。

(可能であれば)実物のOracle DBに触れる

私は運のよいことに、試験勉強中に実際のOracleのDBをセットアップするという業務を担当することになり、さわるたびに、『これ、黒本で読んだ内容だ!』の連続でぐんぐん知識が入っていき、充実した時間を過ごすことが出来ました。

私は、1日最低1時間は勉強の時間を確保するようにしました。それを約5ヶ月間継続しました。

とはいえ、たまには確保できなかった日もあるので、トータルでだいたい100時間くらいかと思います。

試験当日

前述の通り、本番の問題はかなり難しく感じ、一周解いてから大急ぎで見直しをしていたらあっという間に120分が終わってしまいました。

そして、試験が終わったら、画面にある【結果表示】のボタンを押すのですが、押すとすぐに合否が分かってしまうため、このボタンを押すのはかなり緊張しました。

反省点/気付き、お伝えしたいこと

私の場合、SQL以外の知識がほとんどないところからスタートしたので、データベースってこうやってできているのか~!といちいち感心しながら勉強していました。

勉強し始めの頃は、データベース管理分野がとにかくチンプンカンプンで苦労しましたが、こういった知識をつけることで初めてシステム全体を俯瞰した設計・開発ができるのだろうなと思いました。

データベース管理に直接関わらない方でも、この試験を通じて知識を広げることに全く損はありません。

新入社員のころに「Bronze」、業務に少し慣れてきたら「Silver」、という流れが理想的なのかもしれません。自分もそうしておけばよかったなぁ~と少し後悔しています。

私のような超初心者でも勉強すれば合格できたので、少しでも興味を持っている方はぜひ、チャレンジしてみてください!