最近、銀行などで新規口座開設の際、紙の通帳を発行する場合は有料になるなど、ペーパーレス化が進んでいますが、こうした事とは別に、来年20201年末までに金融機関の口座に「マイナンバー」を登録することが義務化されています。
ただし、すべてが義務化の対象ではなく、以下のような取引を利用している場合に限るので、銀行の口座であれば、対象ではない人のほうが多いかと思います。
【金融機関で届出が必要となる主な取引】
- 投資信託・公共債
- 証券取引全般
- 外国送金
- 教育/結婚・子育て資金一括贈与
- 財形貯蓄
- 信託取引
上記取引を行う際に求められる「マイナンバー」の提出ですが、金融機関によって方法が異なるようなので、今回は銀行と証券会社について調べてみました。
銀行
メガバンク
<郵送・窓口・アプリ>
■みずほ銀行
- アプリで「各種お届け(個人番号)」を選択
- 普通預金口座情報か、みずほダイレクトの情報入力
- 番号確認書類(マイナンバーカード or 通知カード)を撮影
- 必要事項を入力し送信
アプリからカード情報を撮影して送信するだけです。
■三菱UFJ銀行
アプリは、みずほ銀行とほぼ同機能ですが、投信口座がない場合は免許証などの本人確認書類の画像 アップロードが必要です。
<窓口・一部WEB>
■三井住友銀行
WEBでの届出の場合、
SMBCダイレクト手続き後、続けて本人確認書類・マイナンバーカードの画像をアップロード頂く場合がある
との記載がありましたが、メニューにはそういった機能はありませんでした。
ネット銀行
<郵送・WEB>
■ソニー銀行
Web画面に手入力でマイナンバーを入力します。
※ 登録したマイナンバーが誤っていた場合、書面での手続きが必要となりますのでご注意ください
証券会社
証券会社の口座において、マイナンバーの登録が必要となる主な手続きは以下となります。
- 口座開設
- NISA口座や特定口座の開設
- 住所・氏名変更
ただし、証券会社の口座においては、2022年1月1日以後、最初に売却益、分配金、利息などの支払いを受けるときまでに届出が義務付けられているので、基本必須となりますね。
大手証券会社
<郵送・窓口・スマホアプリ>
■大和証券
マイナンバー登録用アプリが用意されている。
- ログイン後、マイナンバーカードの場合は裏面を撮影(本人確認済みであることが前提)
- アプリが撮影画像からマイナンバーを読み取り、それを確認する
非常に簡単でした 。
<郵送・窓口>
■野村証券
スマホアプリやWebがないので、郵送での対応となります。
- 口座がある支店に書類の送付を依頼する
- カード表裏を撮影し、印刷したものを届出用紙に貼付。この場合、裏面がマイナンバーの届け出、表面が本人確認書類扱いになります。
※ 他社と異なり、印刷した画像の「臓器提供意思表示」部分や「QRコード」部分は塗りつぶすよう指示があり、郵送の際にはマイナンバー部分に保護シールの貼付も指定されています
⇒ ちなみに、マイナンバーカードのQRコードを撮影すると、マイナンバーが読み取れます。
ネット系証券会社
<郵送・ブラウザ>
■マネックス
■auカブコム
■SBI証券
デジカメかスマホでマイナンバーカードの表裏を撮影し、その画像をPCかスマホのブラウザからアップロードする方式です。
<郵送・ブラウザ・スマホアプリ>
■松井証券
郵送・ブラウザ・スマホアプリ、それぞれ届出が可能です。
まとめ
紙で提出するところは、QRコードを塗りつぶしたり、マイナンバー部分に保護シールを貼ったりする必要があるようですが、それ以外のところは、番号確認書類(マイナンバーカード or 通知カード)の画像を提出するというパターンがほとんどでした。
違いとしては、スマホアプリを提供しているかどうか。
スマホアプリの場合、カード全体やマイナンバー部分をあわせるためのガイド枠が出てくるので、かなり撮影しやすいと感じました。
いずれにしても、2021年末までに届出が必要な方は、早めに対応しておいた方が良さそうです。
もし、これから新規に口座を開設される方については、マイナンバーカードを持っていれば、「本人確認書類」にも「番号確認書類」にもなり、手続きが楽になりますので、もっていない方は申請されてはいかがでしょうか。