「備えあれば憂いなし」 転ばぬ先のクラウド活用

2019年10月12日(土)、結果的に関東甲信越や東北地方に甚大な被害を与えた、台風19号が上陸しました。

このたびの台風において被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

災害時の情報収集

地震や台風などの天災が襲ってきた際、大事になるのは「情報」ですよね。

「地震」であれば、
 『震源はどこ?』
 『まだ、続くのか?』
 『津波の心配は?』
といった情報が必要ですし、「台風」の場合は
 『自分のところにはいつ来るの?』
 『進路は?勢力は?』
 『風が強いの?雨が強いの?』
といった情報を収集されるかと思います。

さらに、山の近くにお住まいの方は、土砂災害の心配がないか、調べたり、川の近くにお住まいの方は、川の水位が現在どのくらいなのか?というのを逐一確認されていたかと思います。

災害時は特に正確性が重要

これらの情報を収集する手段はいくつかあるかと思います。

最近では、Twitterで情報を収集される方も多いかと思います。
ニュースよりリアルタイム性があり、かつローカライズされた情報を収集することが可能です。
ただ、Twitterの情報に関しては、「デマ」も多く、その情報の信頼性を各自が責任をもってチェックする必要があります。

正確性ということで最も信頼できるのは、やはり国や自治体から発信される情報になるかと思います。

現在では、様々な災害に対応した情報サイトが公開されていますので、一般の方でも正確で詳細な情報を収集することができるようになっています。

防災情報サイトにアクセスできない!

私も翌日のニュースで知ったのですが、実は台風当日、複数の自治体で、避難情報を発信しているサイトに アクセスできない状態に陥っていたようです。
原因は、アクセス数が増え、サーバ側で処理しきれなかった為と思われます。

自治体の方もこういったサイトの情報をもとに行動されていたようで、現場では混乱が生じていたようです。

緊急用こそ「クラウド」で!

クラウドの最大のメリットは「スケーラビリティ」です。

平常時、災害用のサイトを見る人はごく僅かです。なので、サーバのサイズや数を最小にしておきます。

緊急時、多くの人がアクセスしにくるので、そのときにだけ、サーバサイズや数を増やし、アクセスできないとか、サーバダウンといった事態を回避することが可能です。

必要なときに必要な分だけ使えるのがクラウド最大の特徴です。
これにより、緊急時のアクセス数を想定したスペックのサーバを用意する必要がなくなるので、コストもかなり抑えられるでしょう。

個人も「クラウド活用」

先日のニュースで浸水の被害に遭われた方がインタビューを受けていました。

その方は、お店を出していて、常連さんと撮った写真を飾っていたようなのですが、水浸しになり、思い出が失われてしまったとお話されていました。

今は、個人向けのクラウドストレージサービスが格安で利用できますので、こういった写真もスキャンしてデジタル化し、クラウドに保管しておくことで被害を最小限に抑えることができるでしょう。

企業のDR対策としての「クラウド」

企業も災害時の被害が最小限になるように、対策しておくことが重要です。

企業の場合は、ビルが耐震になっていて、かつ高層だったりするので、「地震」や「水害」の被害を受ける可能性は低いかもしれませんが、「火災」のリスクはあると思います。

なので、紙はデジタル化し、デジタル化したデータはクラウドに保管しておくことで災害によりすべてを失ってしまうということは回避できます。

いつ、いかなる時に災害に遭うかは分かりませんので、今すぐに行動しましょう!