データ活用できていますか?~データ活用が進まない要因を考えてみました~

はじめに

昨今、世の中はデータに溢れ、データを活用する重要性は誰もが知るところです。 教育においても小学生にプログラミングを学ばせるなど取り組みが少しずつスタートしています。しかし教えられる人材が少ない、教材調達に費用がかかるなどの障害もあり、それが実際に成果となるまではまだ時間がかかりそうです。

では企業ではどうでしょうか。データ活用は進んでいるのでしょうか。今回は企業におけるデータ活用について改めて考えてみます。

データ活用とBIツール

データを活用する目的は数字から得られる客観的な事象を集計し、状況を分析して今後の方針を決定することです。現在の非常に早く複雑な変化に対応するには、勘や経験だけではだけではなく、できる限り全ての人がデータ活用に着手できると、より良い結果をもたらしやすくなります。

企業運営する上で必修科目となったデータ活用、この基盤となるソフトウェアのBIツールの導入率は80%に届きません。また導入企業でも実際に利用しているのは全社員の1割程度、さらには導入した結果利用していない、というところもあるようです。

データ活用が進まない要因

【 1. 費用対効果が測りにくい 】
他の業務システムと違い、データ分析ソフトはまだまだオプションとして見られがちです。更に費用対効果も測りにくいので、ソフト購入の稟議が通りにくい。それでも必要、ということであれば、まずは無料で始められるものを使ってみてはいかがでしょうか。Excelも縦横集計やグラフィカルな表現ではかなり充実した機能を備えていますし、近年はBIツールの一部機能を制限して無料版として提供されていることがあります。使えるデータの量にも制限があることが多いので、データ量が少ない場合にはおすすめです。

【 2. DBのデータが複雑 】
基幹システムのデータをそのまま利用すると発生しやすい悩みだと思います。BIツールを導入しても使われないのはこのケースが多いです。この場合はデータ分析用のDWH(データウェアハウス)を作成することが有効です。

【 3. ツールの使い方が難しい 】
こちらの声もよく聞かれます。使いたかった機能は設定のハードルが高く、セミナーを受講してもよく解らなかった、また設定に時間がかかるため高機能なものは不要だった、などです。今ではセルフサービスBIという言葉をよく聞くようになりましたが、BIを導入される方はやはりユーザに使ってもらいたいという要望があります。これを満たすには、使いやすい機能と直感的に把握できるUIデザインが重要です。

【 4. ツールが高価 】
BIツールも市場が広がり、価格は大きく差が出るようになりました。また、製品を購入しようとした際に多くのオプションが必要で購入を断念した、という話は少なくありません。 価格だけではなく、ライセンス体系にも様々バリエーションが出てきていて、全体的な使い方をイメージできていないと価格がはっきりわからないようです。

おわりに

この他にもデータ活用の風土を育たない要因は多いのではないかと思います。根が深いのに葉が育たない。解決したいけど、どうすれば・・・上記のようなデータ活用が進まない要因でお悩みに方は是非弊社に相談ください。

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