はじめに
皆様が日々のお仕事を進めるにあたり、進め方の基本となる様な「業務プロセス」というものが存在するかと思います。現在これらのデジタル化・システム化を優先的に取り組まれている企業が多く、約7割のお客様が今まで手を付けてこなかった業務プロセスのシステム化に取り組まれているそうです。
システム化についてスクラッチで開発する、または何かの業務パッケージシステムを導入する、といった方法が大半かと思いますが、いざシステムを構築してみると、
「~の機能が必要だったな…」
「思ったよりこの機能、使いにくいな…」
といった事がよく出てくるのではないでしょうか。当記事では、他社の販売管理システムで不足していた機能を弊社の製品で補完し、業務に貢献させていただいた事例をご紹介いたします。
目次
- 事例の概要
- どんなレポートを出力している?
- 製品導入で、作業工数が60%カット!
1.事例の概要
ある食品の卸業をされているお客様のお話になります。このお客様では販売管理システムを構築されており、そのシステムには
・商品の入出庫情報
・全国の営業所からの売上情報
が毎日登録され、データが蓄積されていく様な仕組みになっていました。当初営業や企画部はその蓄積されたデータを都度プログラムを作成して参照し、売上・販売データの分析を行っていましたが、それらの作成に時間を取られてしまっていたという課題を抱えておられました。
既存の販売管理システムの邪魔をせず、データを簡単に抽出・分析する部分だけ補完したい…という観点で解決方法をWebで探された結果、Excellentという製品であれば上記が実現できるのではないか…とご検討いただき、結果Excellentをご採用いただきました。
システム構成イメージは下記の通りです。
2.どんなレポートを出力している?
このお客様では、Excellentを利用してExcelにデータを出力、以下の様な情報を得ています。
(1)売上の明細情報
(2)集計結果
各商品の利益率(売上 / 仕入) を出力。前年比・前年同月比も併せて出力。
(3)クロス集計表
行に全商品、列に全営業所、集計値に出荷数といったもので、ブックが年別 、シートが月別、という単位で分かれています。
3.製品導入で、作業工数が60%カット!
上記レポートは、製品導入前はプログラムを組んで作成されていましたが、製品導入後は、
(1)プログラムを作らずにExcellentのGUIを使ってデータ抽出が簡便化できた。
(2)定型化して再利用することで、データ抽出までの時間が短縮化された。
といったメリットが得られ、作業工数60%減という、大幅カットを実現することができました。
具体的な例を1つだけ挙げると、例えば日付のデータが「yyyy/mm/dd」という形式でデータ格納されていても、Excellentで取り出すときには「yyyy年mm月」と形を変えて取得することができます。このように1つ1つの細かい改善事項を重ねていき、レポート作成の工数削減を実現しています。
最後に
今回ご紹介したお客様は、1日約10,000レコードの出庫管理データや売上情報が蓄積されており、昨年・一昨年のデータをDWHに保持しているとのことです。現状はデータベースのメンテナンスはSIerに別途依頼されている、とのことでしたが、将来的には内製化してデータ活用を進めたい、と仰っていました。
昨今はデータ活用による業務改革が経営の課題となっている会社様が多いですが、敷居が高いツールを使おうとしても中々浸透しません。まずはシンプルにできるところから業務の効率化を実現する…というのも選択肢のひとつかもしれませんね。
他にも当ブログには様々な事例をご紹介しています。もしよろしければご確認いただけると幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。