はじめに
近年、IoTの広がりで世の中のあらゆるデータを取得できるようなってきています。それらのデータはビッグデータと呼ばれ、AIを使って活用されているという事例をよく耳にします。
データの活用は企業活動においても必要不可欠なものです。AIを使うと企業にとってどんなメリットが生まれるのでしょう。今回はデータ活用におけるAIの役割について考えてみようと思います。
目次
- データ活用の目的
- AIが得意な部分
- AIが苦手な部分
- AIの役割とは
データ活用の目的
ここではデータを「事実やそれを表す資料」と定義し、改めて「データ活用の目的は何なのか」を簡単な例を用いてお話してみたいと思います。
例) とある駄菓子屋さんの話
<事実1>
7月26日(晴れ) アイスが50個売れた
<事実2>
7月27日(晴れ) アイスが60個売れた
<事実3>
7月28日(雨) アイスが30個売れた
<事実4>
7月29日(雨) アイスが20個売れた
上記の事実を以下のように表にまとめるとちょっとした資料のようになります。
日付 | 天気 | アイスが売れた数 |
7/26 | 晴 | 50 |
7/27 | 晴 | 60 |
7/28 | 雨 | 30 |
7/29 | 雨 | 20 |
上記のデータから、傾向として夏の晴れた日はアイスがよく売れ、雨の日はあまり売れないということがわかります。傾向がわかれば対策を検討することができます。今回の例では売り切れないように夏はアイスの在庫をたくさん用意しておく、雨の日はアイス以外のものが売れるようにスナック菓子の安売りセールを行う 等の対策が検討できます。
今回の例は本当にシンプルな例ですが、データを活用する目的は「傾向を見つけ出し、しかるべき対策を打つ」ということにあると言えます。
AIが得意な部分
前項のようなデータの活用において、AIの得意とする部分は「傾向を見つけ出す」部分になります。膨大なデータの中から傾向や特徴を瞬時に見つけ出すことが可能です。またその傾向から対策まで提示することが可能です。
例えばAIがデータの中から以下のような傾向を見つけだしたとしたら
<事実1>
夏の晴れた日はアイスが沢山売れる
<事実2>
夏の晴れた日にアイスを買う人は冷たいジュースも買う
アイスを買った人に対して冷たいジュースを薦めるという対策を打つことができます。AIはこのようにデータを分析し、しかるべき対策を教えてくれます。
AIが苦手な部分
一方でAIはデータにないことを自分で考え出すことは苦手としています。分析する為のデータが少なく、傾向を判断する材料がないと対策を提示することができません。そういう意味ではAIはデータありきのものです。人間のように直観やひらめきで何かを作り出すことはできません。
AIの役割とは
では業務においてAIはどんな役割を果たしてくれるのでしょうか。
それは問題や課題が発生した時に、「対策、解決のヒント、気付きを与えてくれるアドバイザー」として活用することができます。
人間が忘れていたこと、気付かなかったことを過去のデータを元に教えてくれます。蓄積されたデータが大きければ大きいほど、AIはその分析力を発揮し、精度の高いアドバイス、対応策を提示してくれることでしょう。
最後に
今回はデータ活用とAIについて書かせていただきました。データ活用においてAIに任せられる点は多分に存在し、今後は苦手とされる部分も改善が進んでいくと思われます。ただし、あくまでAIはデータを分析し、対策を提示してくれるアドバイザーですので、当たり前ですが、最終的な判断は人間が行います。AIは感情や忖度を表現することができませんので、人間の判断に必要になるのはよりそういった部分になっていくのかもしれません。
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