BIツールを比較・検討している方必見! ~2つのポイント教えます~

社内ポータルサイトイメージ

本記事では、BIツールを比較する前に知っておきたい基本的なポイントついてご紹介していきます。

前回の記事「BIとは ~3分で読めるBIの概要とメリット~」では、BI導入のメリットや検討すべき項目の概要を記載しました。

今回はBIを導入する上で欠かせないBIツールについて、選定のポイントを記載していきます。日本のBI市場は約500億と言われており、様々なBIツールで溢れています。効率的に且つ、素早く情報収集を行える様に選定のポイントを抑えておきましょう。

BIツールを比較しているサイトは沢山ありますので、ここではBIツールを探す・検討する前に知っておきたいポイントを2つにまとめました。選定の参考になれば幸いです。

この記事の対象者

  • BIツール導入を検討しており、情報収集をしている方
  • BIツールについて色々な所に聞きすぎて、ちょっと整理したいと考えている方

目次

  1. 「5W1H」でBIの要件の整理をしよう
  2. 分析するデータのフローを整理しよう
  3. まとめ | 実際にBIツールを探すには

1.「5W1H」でBIの要件の整理をしよう


英語には、5W1H 「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」という6つの要素をまとめた、情報伝達のポイントがあります。BIツールを選定する際にもこれらのポイントに沿って要件を整理すると考えがまとまりやすくなります。

要件の整理

まずは5W1Hに沿って最も実現したい要件を整理し、どういった機能が必要なのかある程度ビジョンを持ってからBIツールの情報収集した方が結果的には選定が早く進みます。

ここでは、下記の様な背景でBIツールを探している人をサンプルに要件をまとめてみます。

[例]

現在上司に提出するための売上報告書を、Excelで月次で作成して提出している。その資料作成に1~2日かかってしまっているためその他の作業が出来なくなってしまう。なんとか作業を効率化できないか。

これを5W1Hに分解すると、以下の様になります。

  • When(いつ)    … 主に月末に利用
  • Where(どこで)  … 社内の業務用PC上で活用
  • What(何を)     … 売上報告書の作成
  • Who(誰が)      … 担当者
  • Why(なぜ)      … 作業の効率化、コスト削減
  • How(どのように) … Excelで作成して提出

5W1Hに分解したら、今度はツールの要件としてまとめてみましょう。

  • 主に月末に利用 → 月末に作業が集中しても問題なく利用できる
  • 社内の業務用PC上で活用 → 社内の環境で動作する
  • 売上報告書の作成 → データの集計作業が簡単に行える
  • Who(誰が)      … 売上報告書を上司に提出する担当者 → 担当者自身で操作ができる
  • Why(なぜ)      … 作業の効率化、コスト削減 → 作業の効率化、コスト削減を実現する
  • How(どのように) … Excelで作成して提出 → Excelに簡単にデータを連携して加工できる

この様に要件を整理するとBIツール導入にあたり何が一番重要なのかが分かってきます。BIツールを選択する際には最初に定義した要件と逸脱していないか常に確認しながら検討してきましょう。

2.分析するデータのフローを整理しよう


要件がある程度まとまってきたら、次はデータのフローについて確認していきます。実はBIを実現する上で最も重要な要素の一つが、「活用したいデータがどこに・どういった方法で蓄積されているか」といった点になります。

データの管理方法

データは業務によって様々な方法で管理されており、場合によっては個人で管理しているデータを利用して分析したいケースもあります。保管方法もCSVやExcel、MDBファイルといった様に多種多様で、データが1つに集約されていることもあれば散財しているケースもあります。

まずは分析対象となるデータがどういった形で蓄積されているのかを理解するところから始めましょう。

ちなみにデータの保管状況に対するアプローチとして、BIツールは以下の様に分類されます。

  1. ETL・DWH機能を持つ、高機能なBIツール
  2. 個人の端末から直接データソースを参照するBIツール
  3. BIサーバーからデータベースやCSVといったファイルを参照するBIツール

「1」は高機能で便利な分、費用やメンテナンスにかかる保守工数をよく検討する必要があります。

「2」はフットワーク良くデータにアクセスできますが、セキュリティやノウハウの属人化に注意が必要です。

「3」は「1」「2」の良い部分をカバーしていますが、アプリケーションとデータベースの管理者が異なる場合、作業の切り分けに注意する必要があります。

この様にどのBIツールを選択しても、データの取り扱いによる部分では良い点と注意すべき点が存在しますので、社内の状況に合わせてよりマッチするものを選択できる様に整理していきましょう。

3.まとめ | 実際にBIツールを探すには


上記の様にある程度要件が整理できたら、BIツールの選定に入ります。

昨今、Web上でも充分情報収集は可能ですので、まずはWebを使って検索することをお勧めします。BIツールの比較サイトにはそれぞれの特長がまとまっていますので、紹介記事を読んで自社の要件にマッチしそうな所に問い合わせをしてみましょう。

またSIベンダーであれば要件に沿ったノウハウや要望に適したBIツールを紹介してくれる可能性がありますので、まずは相談しても良いと思います。

ちなみに、BIツールをある簡単にカテゴライズすると以下の様に分類されるケースが一般的です。

どのツールが自社にとって最も効果的か、要件と照らし合わせて検討しましょう。

・データサイエンティスト用BI

データサイエンティストと呼ばれる分析担当者が、膨大なデータから統計情報を駆使して未来を予測し、意思決定をサポートするための高度なツール。

・システム部門主導型BI

システム部門やチームのリーダーがエンドユーザーに公開するためのレポート・帳票を作成、エンドユーザーがレポートを簡単に閲覧することが可能になるツール。

・セルフサービスBI

エンドユーザー自身が分析担当者になれる様に、ビジュアルや操作性を追求して利用しやすく設計し、簡単にデータの分析ができる様になるツール。

当記事に記載している内容を、チェック表とともに資料にまとめておりますので、ご興味がありましたら下記よりダウンロードしていただきご利用ください。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。