マイナンバーカード発行によるマイナポイント付与や、マイナンバーカードと健康保険証の一体化などでニュースになるたびに、
- マイナンバーってセキュリティ的に大丈夫なの?
- マイナンバーカードって持ち歩かないほうがいいんじゃないの?
といった心配の声があがってきます。
今回、良い機会なので、「マイナンバー」と「マイナンバーカード」について、正しい情報を整理し、シリーズで発信したいと思います。
#1 マイナンバーとは?
第1回は、そもそも、マイナンバーとは何なのか、何のために必要で、私達にどういった影響があるのか、このあたりを調べてみます。
デジタル庁のホームページには、以下のように記載されています。
住民票を持つ日本国内の全住民に付番される12桁の番号です。
デジタル庁/ホームページ
マイナンバーは、現在、社会保障、税、災害対策の分野のうち、法律または条例で定められた事務手続において使用されています。
マイナンバーによって個人の特定を確実かつ迅速に行うことが可能になり、行政手続において、行政機関の間で情報連携することにより必要な添付書類が減るとともに、事務処理もスムーズとなり、国民の皆様の利便性が向上します。
さらに、必要な方に、必要な行政の支援を迅速に行うことができます。
国民に一意の番号を割り振り、それを使って、各種手続きを効率化しようというのが狙いだというのがわかります。
で、この12桁の番号が悪意のある人の手に渡ってしまったら、国や市区町村で管理している、住所などの情報を取得できてしまうのでしょうか?
答えは、No です。
まず、マイナンバーで個人情報を検索するような仕組みがありません。
かつ、各省庁や市区町村で管理しているデータから個人情報を取得する際、「マイナンバー」を条件にして取り出すような仕組みになっていません。
なので、「マイナンバー」から芋づる式に個人の情報を取得することはできなくなっています。
もちろん、「マイナンバー」は重要な個人情報なので、会社など管理する側に対しては、漏洩した場合、厳しい罰則が適用されるようになっています。
恐らく、”漏洩してはいけない” ってことは、漏洩したら大変なことになる=個人情報が誰かの手に渡ってしまうという連想をしてしまい、結果、「マイナンバーは危険」というイメージをもたれてしまうようになったのではないかと推測しています。
あと、「マイナンバーカード」が入っている透明な薄っぺらいケースもよくなかったんだと思います。
ケースに入れると、「マイナンバー」にあたる「個人番号」が隠れるようになっています。
隠すってことはヤバい情報なんだろうなぁ~
やっぱり、「マイナンバー」は危険なんだ
という印象をもたれてしまい、
じゃあ、持ち歩くのはやめよう!
という結果につながってしまったのだと思います。
「マイナンバー」の通知は [通知カード] でおこない、「マイナンバーカード」には「マイナンバー」を記載しなければ、違う結果になったかもしれませんね。
2回目以降は、「マイナンバー」や「マイナンバーカード」が、私達にとってどういうメリットがあるのかをご紹介する予定です。