先日、Androidに続き、iPhoneにも搭載されるという報道があった「マイナンバーカード」ですが、2023年からデジタル庁で新しい「マイナンバーカード」の検討が進められていて、2024年には変更点を取りまとめた最終案が提示されました。
以下が最終案となります。
【デジタル庁】
なぜ、リニューアルするの?
2023年から新しい「マイナンバーカード」の検討が行われていましたが、そもそも、なぜ、「マイナンバーカード」を新しくする必要があるのでしょうか?
大きい理由としては、以下の2つが挙げられます。
1.「マイナンバーカード」に搭載されている電子証明書のセキュリティに関する問題
2.「マイナンバーカード」に関する手続きの問題
1.は、現在の暗号方式では数年後に安全ではなくなってしまう可能性があるため、2.は、「マイナンバーカード」に関連する手続きが役所でしか出来ないため、検討が必要なようです。
どう変わるの?
先日、発表された最終案からいくつかピックアップしてご紹介します。
1.名称
2.手続き
3.券面の記載内容
4.秘密鍵の暗号方式
5.パスワードの種類
6.APIの公開
1.名称
現在の「マイナンバーカード」という名称は、取り扱いに注意が必要な「マイナンバー」を想像させてしまうため、変更を予定しているようです。
公募になるようですので、良い案がある方はぜひ応募してみてください。
2.手続き
現在、各種手続きが役所でしかできませんが、郵便局などで対応できるよう、検討していくようです。
パスワードを一定回数間違えるとロックがかかり、利用できなくなってしまいますが、ロック解除についてはオンラインで出来る仕組みが提供されるようです。
3.券面の記載内容
現在、券面に記載されている「性別」は記載されなくなり、「氏名フリガナ」が追加で記載されます。
4.秘密鍵の暗号方式
電子証明書の秘密鍵の暗号方式が変わります。
RSA(素因数分解)暗号からECDSA(楕円曲線)暗号に変更する方向で検討していくとのことです。
5.APIの公開
「マイナンバーカード」の内容はAPI経由で読み取ることが出来ますが、APIの仕様は一部の企業にしか公開されていません。
今後、利活用シーンが増えていくよう、APIの仕様を公開するようです。
最後に
予定では、2026年を目処にリニューアルするようです。
もし、リニューアルする場合、マイナンバーカードを持っている方全員が一斉に新しいカードに変更することになるので、混乱が起きないよう、手続きの方法などをしっかり検討していただきたいですね。