AIを活用したソリューション「手書き伝票デジタル化」
弊社では、お客様の業務効率やサービスの向上のため、AIを活用したソリューションをご提案、導入しています。
その一つの事例として「AI手書き伝票デジタル化ソリューション」をご紹介します。
手書き伝票のデータ化に悩み
食品の販売をされているお客様からのご相談で開発を行いました。そのお客様は、お歳暮やお中元の時期に合わせて贈答用商品を用意しており、その注文は店頭でお客様に伝票をご記入いただいていました。お客様よりいただいた情報は”注文システム”へ社員の方がデータ入力を行っており、そこで下記の様な課題を抱えていらっしゃいました。
- 手書き伝票の情報入力が手作業のため、多くの入力ミスが発生し正確にデータ化できない。
- 何重ものチェックを行っているので、労力と時間が掛かってしまう。
- OCRを利用したこともあったが、識字精度が低く手入力に落ち着いた。
- 繁忙期は人員補充を行って対応しているため、人件費が掛かる。
- データの修正業務など、正確性を維持するためのコストも大きい。
このような、お客様の課題を解消するため、AIを活用したデジタル化ソリューションの提供を開始しました。AIサービスには、日本語OCR技術で定評のある、株式会社 Cogent Labs の「Tegaki」を利用しています。
処理の流れ
- 手書き伝票をスキャンし画像データ化
- AIで画像データから文字情報をデジタル化
- 専用UIでデジタル変換結果を比較確認し、その場で修正できる
- 基幹システムにデータ連携し、マーケティングや経理業務に活用
アプリケーション画面にて、手書きで入力された伝票を確認することができます。確認をしながら、データ化された情報の比較をし、修正を行えます。
精度の高い情報をスピーディーに入手でき、作業時間・労務面でのコスト削減が実現した
システム導入後、下記の様な導入効果を感じでいただきました。
- 手書きデータを高速にデジタル化することが可能になり、作業時間が10分の1に削減された。それにより、業務負担が軽減され、時間外の削減できたので店舗従業員からも好評を得た。また、繁忙期には、臨時でデータ入力要員を配置していたが、その必要がなくなり人件費や雇用に掛かるコストも削減された。
- 接客中にデジタル化が可能になったので、お客様本人に確認を行うことが可能となり精度の高い情報を配送業者に提供することが出来るようになった。
- 高い精度の顧客情報を獲得できるようになった。
AIの精度は学習することによりさらに高まります。データ化への時間は削減されより効果を感じていただけると考えています。また、このように販売の情報をデータ化を行うことでマーケティング活動への活用も行っていただけるようになります。