【セミナー開催報告】PostgreSQLセミナーでのQ&Aをまとめました

PostgreSQLセミナーを開催しました

 10月21日に、「データベース専門家が見たPostgreSQLの活用 ~データ移行・新システム構築などでの最適な活用について~」と題したオンラインセミナーを開催いたしました。

 開催後のアンケートからも、多くの企業様がPostgreSQLに興味をお持ちであったり、現状のDBに何らかのご不満をお持ちであることが感じられました。

 セミナー当日のQ&A時間やお申込み時にいただいた質問をこのブログに再掲し、回答も新たに記載いたしました。セミナーにご参加いただいた皆さまはもちろん、ご参加できなかった皆さまにも参考になるものと思いますので、ご一読いただければ幸いです。

Q&Aをまとめました


Q:PostgreSQLに移行を検討しているのですが、マイグレーションサービスをお願いした場合、どの程度の期間でレポートを出していただけますか?

 A:マイグレーションフィット分析の場合は約2週間
  マイグレーションギャップ分析の場合は約1カ月程度でご報告致します。
  詳しくはこちらをご参照ください。
  https://lp.ksc-dev.com/db-migration/



Q:貴社独自の移行ツール「Gemini」(ジェミニ)「Libra」(リブラ)についてご教示ください

 A: ◆Geminiについて
  アプリケーションソースを解析し書き換えが必要となる非互換のコンポーネント、関数等を特定し変換箇所、難易度、変換コスト等をレポートするツールです。


 A: ◆Libraについて
  異種DB間のデータ移行の結果をHASH値で比較する「低負荷・高品質」な検証が可能なツールです。



Q:もしPostgreSQLで大量のデータ更新を行った場合、Oracleと比べて処理速度にどんな違いが出ますか?

 A:◆INSERT処理⇒ 場合によっては、Oracleより早くなる可能性があります。
   追記型のアーキテクチャなので内部的には、◆UPDATE処理⇒旧データの論理削除と新データの追記(INSERT)処理が行われます。不要なINDEXの更新を回避する(HOT)等、従来よりは改善されているものの、Oracleより遅くなる可能性はあります。



Q:PostgreSQLでは、①検索する時の曖昧検索、②添付ファイルの中身までの検索、のような対応は可能でしょうか?

 A: ①検索する時の曖昧検索
  検索語の前方・中間・後方一致による曖昧検索は全文検索機能で複数列に対して可能です。
   (※語句の言い換えによる曖昧検索は辞書登録が必要になります)
  ②添付ファイルの中身までの検索
   ◆添付ファイルがテキスト形式であれば、CLOB型の列に格納する事で全文検索機能が使用できます。
   ◆添付ファイルがPDFやEXCELなどの場合、BLOB型の列に格納する事はできますが、全文検索機能では対応できません。
   ※PDFなどの検索ができる外部PGMのインターフェースによっては利用ができる可能性もあります。



Q:pgAdminの使い方について

 A:pgAdmin3 はクライアント/サーバ型でしたが、pgAdmin4 はWeb版となったため、インターフェイスが大きく変わりました。
 複数の異なるDBで、表や索引などのオブジェクト系の管理を行いたい場合など、管理面でのご相談も当社で承っております。



Q:処理速度に差が出る大量のデータというのはどの程度の件数になるのでしょうか?

 A:HWの性能に依存するのでなんとも言えませんが、1G~10Gであれば遜色ないレベルで利用できるかと思います。50G~100Gレベルになると特に大量更新のバッチ処理で差が出る可能性があります。
   PostgreSQLに限らず、各種DBのパフォーマンスに不安をお持ちでしたら、当社のデータベース診断サービスをぜひご検討ください。



Q:監査ログ(Tableに対する操作ログ)をoracleのような設定で取得できるか、もしくは類似機能があるのか?

 A:監査ログは、標準のlog_statement機能では、機能・出力情報ともに不足なので、Pgauditというエクステンションを利用できます。ご質問の、Tableに関する操作ログは、オブジェクト監査機能で取得可能です。特定の表に対する、操作(create,alterなどのDDL、select文、insert/update/deleteなどのDML文等)の指定も可能です。
  他に、OracleDBの文監査に相当するセッション監査もサポートしていますが、権限監査はサポートしていません。また、ログ出力先が、運用監視用のサーバーログと一緒であり分析しにくい事、性能面への影響、細かな監査制御には課題があります。


PostgreSQLセミナーを終えて

「データベース専門家が見たPostgreSQLの活用」セミナーにご参加いただきました皆さま、アンケートにご協力いただきました皆さま、誠にありがとうございました。

 皆さまのアンケートからは、PostgreSQLへの関心の高さがより具体的になっていることを感じるとともに、商用データベースの保守費用の高さが課題となっていると感じました。

 当社の「マルチRDBMS」技術にご関心がございましたら、
  株式会社システムコンサルタント 第一営業部
まで、お気軽にお問い合わせください。

 当社の 「マルチRDBMS」 が貴社のデータベースでの課題解決にお役立ていただけましたら幸いです。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。