日経「確定申告、iPhoneで楽に マイナンバーカード読み取り」
日経に6/11付で「確定申告、iPhoneで楽に マイナンバーカード読み取り」という記事が掲載されました。
現状、マイナンバーカードをもっていると、オンラインで確定申告が可能ですが、マイナンバーカードを読み取る機器を持っていることが前提となります。
現時点でマイナンバーカードを読み取ることができる機器としては、
- ICカードリーダライタ
- マイナンバーカード読取対応のAndroid
となります。
ここに、iPhoneが加わるということですね。
今秋リリースされる iOS 13
iPhoneでマイナンバーカードが読み取れるようになるのは今秋。
これは、今秋リリース予定の「iOS 13」に含まれる、NFCに関するアップデートにより使えるようになるため。
NFC 自体は、iPhone 6 のときからハードウェアとしては搭載されていたが、当時はアプリ側から自由に NFC にアクセスすることが出来ませんでした。
「iOS 11」以降に NFC に関するアップデートは行われてきましたが、「iOS 13」からは、いままで制限されていたアプリからのNFC利用が可能となるため、マイナンバーカードやその他ICカードの読み取りが可能になるようです。
おそらく、ほとんどの iPhone で読み取れるようになるのではないかと思います。
どうすれば読み取れるようになるの?
「iOS 13」にアップデートするだけでは、マイナンバーカードを読み取ることはできません。
読み取るためには、アプリが必要で、そのアプリからNFC経由でマイナンバーカードの情報を読み取ることになります。
Android の場合は、「JPKI利用者ソフト」というものが J-LIS(地方公共団体情報システム機構)から提供されています。
Android アプリを独自に作成し、マイナンバーカードの情報を読み取りたい場合には、独自アプリから「JPKI利用者ソフト」を呼び出して、読み取られた情報を「JPKI利用者ソフト」から受け取るという方法がオーソドックスですね。
iPhone の場合もおそらくこのようなソフトが提供されるものと予想されますが、まだわかりません。
今後
今回の対応では、あくまでカードから情報を読み取れるようになったということですので、引き続き、マイナンバーカードは持ち歩く必要があります。
最近では、ポイントカードはほとんどスマホの中で管理できるようになってきていますので、マイナンバーカードも、ICチップ内の電子証明書をスマホに搭載できるようにして、「マイナンバー」が印字されている「マイナンバーカード」を持ち歩かなくてもすむようにしてほしいですね。
【余談】NFCでBluetooth接続
最近では、NFCを搭載している機器が増えてきていて、例えば、ヘッドフォンをスマホと接続する場合に、両者がNFCに対応していれば、タッチするだけで、Bluetoothでの接続が完了し、またタッチすれば、接続を解除することができるようです。
なので、簡単に接続機器の切り替えができるみたいです。
iPhone の NFC 機能がアプリから自由に利用できるようになると、こういったこともできるようになりそうですね。