はじめに
「IoT」は近年よく耳にするキーワードです。一時的に盛り上がり、流行るキーワードも多い中、IoTは長きにわたってホットなワードとして取り上げられています。今回は、IoTとは何か、また活用する為には何が大切なのか、今一度考えてみたいと思います。
目次
- IoTとは
- IoTでのデータの蓄積と分析
- IoTを有効に活用するには
Iotとは
IoTはIneternet of Thingsの略で、そのまま訳すと「モノのインターネット」となります。IoTという言葉自体は1999年に初めて使われたと言われていますが、実際に世の中に知られるようになったのは2014年頃からです。その意味は「モノとモノをインターネットで繋げ、通信ができる仕組み」と考えることができます。ここで言うモノとはパソコンやスマートフォンのような機器だけでなく、衣服や靴など身の周りにあるあらゆるモノを指します。
IoTを実現する為には、まずモノ自体をインターネットにつながるようにする必要があります。身近な例として、インターネットにつなぐことができるテレビやエアコン等のIoT機器をイメージするとわかりやすいかもしれません。外出先からスマートフォンを使い、テレビの録画をしたり、エアコンの起動時間を指定したりすることができます。
離れた場所にあるモノに対してインターネットを経由して操作できるようにする。それを実現できるのがIoTです。
IoTでのデータの蓄積と分析
IoT機器は前項で記したようにインターネットにつながる仕組みを備えています。通常はそれに加えてセンサーの機能も備えている場合が多いです。センサーから取得したデータをインターネット経由で特定の場所に蓄積させ、そのデータを分析することができます。センサーで取得できるデータはセンサーの種類(音センサー、温度センサー、光センサー等) によって異なります。データの形式はそれぞれの機器によって異なり、データの量も膨大なものになります。
例えば…
振動を感知できるセンサーを工場の機械に設置し、異常な振動の値を分析することで、機械の不調をタイムリーに確認することができるようになります。それまで定期的に行っていたメンテナンスに加えて、時々に応じた時期にもメンテナンスを行うことが可能になります。また普通では気付かないような機械の小さな異常も検知できるので、製品の品質も向上にもつながります。
Iotを有効に活用するには
IoTを利用することで膨大なデータを収集することが可能になります。しかしながら、「企業としてIoTをどう取り入れていけばいいのかわからない」というような声もよく耳にします。IoTを使えば夢のようなことが実現できるのではと期待してしまうかもしれませんが、まずは…
「何のデータを取得し、取得したデータで何を分析し、何を実現したいのか」
「データはどこに蓄積するのか(クラウド上?データベースは?)」
「蓄積したデータへのアクセスは誰がどう行うのか」
といった具合に段階を踏みながら検討を進めていくと少しずつイメージが湧いてきます。IoTで実現したいことを熟考し、小さな事例でもよいので、成功事例を作ることがIoTの有効活用への第一歩につながっていきます。
最後に
今回はIoTについて書かせていただきました。IoTはあくまで手段であり、目的ではありません。莫大なデータが溢れる世の中において、上述したように「本当に必要なデータは何なのか」「集められたデータから何を実現したいのか」を明確にしておくことがより大切になってきます。
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