持ち歩くと危ない?マイナンバーカードのリスクってなぁに?

先日、以下のような記事を見つけました。

東京新聞:利便性PRしても…マイナンバーカード、交付率15%

普及が進んでいない理由の一つとして、紛失・盗難のリスクが高いためというような内容となっています。

2018年に行われた「世論調査」の結果も掲載されていて、マイナンバーカードを『今後も取得する予定はない』と回答した方が50%以上で、その理由としては
 1.必要性が感じられない
 2.身分証になるものは他にある
 3.情報漏えいが心配
と回答されています。

でも、運転免許証にも名前とか住所が書いてあるから、情報漏えいのリスクとしては同じなのでは?と個人的には考えてしまいます。

ということで、上記の理由が果たして本当にそうなのか? ひとつずつ、検証してみましょう。

「マイナンバーカード」って必要?

持っていない理由として、『必要がないから取得しない』という方が多いようです。

現時点では、

  • コンビニでの住民票発行
  • 妊娠の届出、児童手当に関する届出のオンライン申請
  • e-Taxによる確定申告

など、メリットを感じる局面が限定的なので、『必要ない』というのは仕方ないかもしれません。

ですが、これからは、

  • 健康保険証の代替
  • ポイント還元
  • 行政手続きのオンライン申請

など、『持っていると得する』とか、『持っていると便利』という局面がどんどん増えてきますので、いまのうちに取得しておいたほうがよいでしょう。

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「運転免許証」と「マイナンバーカード」の違いは?

『身分証明なら「運転免許証」があれば十分』

という方も多いでしょう。

「運転免許証」と「マイナンバーカード」では、券面の情報(印刷されている情報)としては「マイナンバー」が記載されているかいないかくらいの違いしかないでしょう。

実は、大きな違いというのは見えないところにあります。

「マイナンバーカード」には「電子証明書」というものが格納されています。 これにより、電子的に本人確認をおこなうことができるようになるのです。

最近では、運転免許証でオンラインによる本人確認ができるようになりましたが、方法としてはデジタルとは程遠く、運転免許証を本人が持ち、その状態で写真を撮影。それも正面、左、右と何度も撮らないといけません。
また、これらの画像は最終的に人間の目で確認しますので、すぐに本人確認完了とはなりません。

その点、「マイナンバーカード」の「電子証明書」であれば、「電子証明書」をICカードリーダーで読み取り、「電子証明書」に設定されている6~16桁のパスワードを入力するだけで本人確認が完了します。しかもタイムラグなしです。

これだけデジタルが進んできている中で、『確実に』『速やかに』『非対面で』本人確認をおこなうことができる「マイナンバーカード」が選ばれないわけがありません。

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「マイナンバーカード」を紛失したらヤバい???

これも「運転免許証」を紛失した場合と比較してみましょう。

「運転免許証」には、写真がついているので、本人になりすましてそれを悪用するというのはかなり難易度が高いです。
「マイナンバーカード」にも写真がついているので、人が判断する分には「運転免許証」同様、難しいです。

もう一つ、「マイナンバーカード」に記載されているもので “取り扱い注意” とされているのが「マイナンバー」ですね。
「マイナンバー」は、会社に提出する際にもかなり厳格な手順で提出しますし、保管についても厳格なルールのもと、管理する必要があります。

ただし、これは収集する側に課せられる義務・責務というだけで、「マイナンバー」が流出した瞬間に大変なことになるというわけではありません。

「マイナンバー」は「マイナンバー」だけでは何も意味をなさないのです。

もし、何らかの方法で他人の「マイナンバー」を入手した人が、自治体のサーバにハッキングすることができれば、入手した「マイナンバー」が誰のものであるかを特定し、おおよその資産を把握することは出来るでしょう。
ですが、それだけです。

クレジットカードのように、入手したらすぐに悪用できるようなものではないのです。

例えば、数千人のマイナンバーが手元にあり、その中から多く資産を持っている人を探して、詐欺とか空き巣のターゲットにするというのであれば、上記の方法は有効です。
だからこそ、大量に管理している「企業」や「証券会社」には厳格な運用を求めるのです。

あと、先程、お話しした、「電子証明書」ですが、こちらも先程説明しましたが、パスワードが設定されているので、「マイナンバーカード」を入手しただけでは悪用できません。

まとめ

以前、Amazonが出てきたばかりの時に、「クレジットカードの情報をインターネットのサイトに入力するなんて危険すぎる」という意見が多く、ネットショッピングがなかなか普及しないということがありました。

しかし今では、ほとんどの人がクレジットカードでネットショッピングをすることに抵抗を感じないでしょう。

同じように、「マイナンバーカード」を誰でも気軽に使う時代がすぐそこまで来ているんじゃないかなぁ?と思います。