PC調達=Device as a Serviceの未来

はじめに

企業が使うDeviceで最も多いのはPCでしょう。中には専用のタブレットやモバイルを駆使している人もいるかもしれません。世の中には今や多くの「aaS」がありますが、そうしたPCなど端末の調達も「aaS」としてサービス化されています。

Device as a Service といえば、そうした端末の調達から廃棄までの ”ライフサイクル”を一元管理してくれるサービスです。管理者の負担削減や資産計上をしないオフバランスのメリットがあると言われています。そんなDaaS、調べてみると2023年頃にはそのシェアは35%まで伸びると言われており、最近の情勢を考慮すると期待感は大きいと感じます。

「リモートワーク」にDaaS

新型コロナウイルスの影響により、企業のリモートワーク制度の推進に拍車がかかりました。ユーザーや端末が管理者の手の届かないところにいることが多く、従来の一斉管理でのメリットが薄まりつつあります。管理者も常に会社にいるとは限らないとなると不安要素は増えます。DaaSではサービスの一環としてメンテナンスはもちろん調達から廃棄までのライフサイクルを管理してくれるのです。

「ユーザーごと」にDaaS

働き方改革や業務の効率化は社員のロイヤルティ(帰属意識)を考えるうえでは重要なポイントになっています。部門ごとあるいはユーザーごとに使いたい機器は異なりすべてのユーザーの要望を完璧に満たすのは管理者にとっては困難です。DaaSなら、ユーザーがベンダーと直接やり取りを行いそれぞれの要件に合わせて調達を行うことができます。DaaSはサブスクリプション型なので使いたいものを使いたいときに適切に投資を行うことができ、管理者は契約の管理のみ行えばいいので時間的リソースに余裕が生まれます。

「中小企業」にDaaS

大企業でなくてもIT投資は積極的に行われています。一人情シスという言葉はよく耳にしますが、PCの管理も一人で担っているケースも多いです。労働力人口の減少によってIT専門の人員の確保が難しくなる昨今、 DaaSは端末と一緒に様々なグループウェアあるいはセキュリティ環境とバンドルされた状態でまとめて提供を受けられるので専門的なハードルを下げてくれるでしょう。

おわりに

最後までご覧いただきありがとうございます。サブスクリプション型のサービスが大きくを浴びている中、DaaSはPC調達において従来型に比べ劣勢かもしれません。しかしながら世の中は常に変化してきます。2023年、PC調達=DaaSとなっているでしょうか。引き続きDaaSの動向に注目していこうと思います。