データで勝つ野球

はじめに

毎年この時期は、日本のプロ野球が終盤を迎え、優勝争い・クライマックスシリーズ(CS)進出をかけた戦いがヒートアップしています。

そこで今回、野球とデータの重要性についてご紹介していきたいと思います。
これを見れば10月に実施されるクライマックスシリーズと日本シリーズを
さらに楽しくみれるはずです。

データ野球が流行になったきっかけは?

そもそも野球においてデータの重要性が注目され始めたのは、2000年代初頭のアメリカの野球チーム、オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー(GM)であるビリー・ビーン氏と言われています。
(2011年にブラッド・ピット主演「マネーボール」で映画化もされています。)

また、野球界だけでなく他のスポーツ界でもデータの重要性が見直されたきっかけとも言われています。

当時のアメリカの野球界は、財力のある球団が他球団から主力選手を引き抜くことが頻繁に行われ、財力のない球団が不利とされていました。

財力がなかったオークランド・アスレチックスのGMビリー・ビーン氏はデータと統計学を使用し、選手の価値や戦略を分析する方法を採用しました。
ビリー・ビーン氏はその情報を元に、勝利に必要な低年俸の選手を獲得し、黄金時代を築き上げることに成功しました。

日本野球界でもデータを活用した事例は年々増えています。

例えば、2年連続日本一の福岡ソフトバンクホークスは、AIを採用してデータ野球を実践していたり、横浜DeNAベイスターズのラミレス監督はデータを積極的に活用し、采配や選手起用を行っています。

年に一回開催されるオールスターゲームでも毎年新しいデータの紹介をしたりもしています。

さらに去年メジャーリーグで話題になった、大谷シフトのような打者が飛ばす位置の統計を元に極端に守備位置を変えるといったことが日本でも見られるようになりました。

最後に

上記のように野球界では、データの重要性の認識は高まっています。
しかし、監督がデータだけで采配をしていることはありません。
それはデータがすべてではないといった認識もあれば、データでは表せない感覚や経験があるからではないでしょうか。

テレビ・アプリ・球場などでは昔に比べ、選手の細かいデータが見られるようになり、なぜここでこの采配をしたのか観客側でも、容易にわかるようになってきています。

来月から始まるクライマックスシリーズと日本シリーズでもデータと監督の采配に着目して見てみるのも面白いかもしれませんね!

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