デジタルトランスフォーメーションの定義とは
初めて概念が示されたのは
DX「デジタル・トランスフォーメーション(Digital Transformation)」とは、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によって示された概念で、直訳すると「デジタル変革」という意味になります。
2018年経済産業省の報告書では
経済産業省から「DXレポート」が出されてから、4年が経過しようとしています。その中でのDXとは、「新しい製品やサービス、新しいビジネス・モデルを通して、競争上の優位性を確立すること」と定義されており、また企業に対しては「生き残るための鍵はITを強力に活かせるかにかかっている」とも述べています。
経済産業省 DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~
最新の定義
ストルターマン氏は2022年、株式会社デジタルトランスフォーメーション研究所と共同で、日本の現状に合わせて社会、公共、民間の3つのレベルでDXの定義の改訂を行いました。
https://www.dxlab.jp/what
その中の「民間のDX」で、「DXは、企業がビジネスの目標やビジョンの達成にむけて、その価値、製品、サービスの提供の仕組を変革すること」と定義されており、「DXは顧客により高い価値を提供することを通じて、企業全体の価値を向上させることも可能にする」と記載されています。
一般的な解釈は
では、「民間」企業は、DXをどのようにとらえているでしょうか。
JUAS調査報告書での定義
一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の「企業IT動向調査報告書 2022 ユーザー企業のIT投資・活用の最新動向」では、DXで1つの章を設け、IT ユーザー企業のDX動向の調査結果を公表しています。
https://juas.or.jp/cms/media/2022/04/JUAS_IT2022.pdf
その中では、DX への実施段階として、
デジタイゼーション(単純自動化)、
デジタライゼーション(高度化)、
デジタルトランスフォーメーション(創造・革新)
の3 段階がある、という段階分けをしています。
当社の理解
3段階めの「デジタルトランスフォーメーション(創造・革新)」とは、ストルターマン氏の最新の定義である「顧客により高い価値を提供すること」によって、「企業全体の価値を向上させること」を意味していると思われます。
当社では、DXを
「新しい発想、技術、サービス」を駆使して今までの限界を突破して構築されるシステム
と定義しています。
デジタル技術によってお客様のデータを情報として利活用することで、高付加価値を生み出し、お客様企業の価値を向上させることを目指しています。
デジタル技術とシステムプロセスの関連
今までの発想、技術、サービスの限界を突破して高付加価値を実現するにあたり、DXで使われるデジタル技術を整理します。どんな技術がどのシステムプロセスで活用できるのでしょうか。
システムプロセスは、最も基本的な4機能(入力・接続・処理・出力)に分割、デジタル技術をそれぞれの機能にマッピングすることで、どの技術がどのシステムプロセスで活用できるのかが、一目でおわかりいただけると思います。
DX実施を検討しませんか
当社は1968年の創業以来50年以上にわたり、常に新しいものにチャレンジするという社風の下、お客様の様々な業務システム開発を多数手掛けてまいりました。これらの実績をベースに分析・洞察を加え、DXの実施を検討しやすいソリューション形式に加工したものが、「シスコンDXテンプレート」です。
「シスコンDXテンプレート」の内容
「シスコンDXテンプレート」では、お客様がDXを希望される局面を想定し、デジタル技術MAPで分割した4機能とデジタル技術を組み合わせて、DX実現へと導く道筋をご紹介しています。
具体的には、
・業務プロセスのDX化テンプレート
・経営情報システムのテンプレート
・IoTシステムテンプレート
・ブロックチェーンシステムテンプレート
の4テンプレートに集約いたしました。
業務プロセスのDX化テンプレート
業務プロセスのDX化テンプレートは、既存システムや業務のプロセスを機能別にDX化し、その後、高度に統合することで、新たなサービスや新たな価値を生み出すことを可能とします。
経営情報システムのテンプレート
経営情報システムのテンプレートは、多様な経営ビッグデータを一貫した形式かつ鮮度の高い状態で
保持し、ヒト・モノ・カネ・情報の動きをリアルタイムで可視化します。
IoTシステムテンプレート
IoTデバイスの急速な普及によって急拡大している、デジタル化できるモノ・コト。IoTデバイスから発生・蓄積したビッグデータを分析、活用することで新たな価値を見出します。
ブロックチェーンシステムテンプレート
関係者・関係組織が多く情報のやり取りに時間がかかる、紙ベースの業務。手作業による転記・加工など、非効率な業務も存在します。ブロックチェーンを活用して、データの耐改ざん性向上、共有化が実現できます。
想定される活用事例
「シスコンDXテンプレート」はAIとの相性も良く、様々な業務への応用が可能となっています。
アノテーション+IoTシステムテンプレート
温度センサーからのデータをDBに格納し、配管図をスキャンした画像上に、アノテーションツールを使ってリアルタイムで温度を自動表示します。
しきい値を設定することで、ある温度以上になった箇所は色を変える、アラートを出す等のプッシュ型の通知も可能です。スキャン元の画像は、CADデータからでも作成できます。
音声認識+文字認識+業務プロセスのDX化テンプレート
書面の注文書は音声認識技術で入力を補助、FAX受信した注文書は文字認識技術で自動で取り込み。担当者の割り当ては、過去情報から自動で割り当てることで業務の効率化を実現します。
DXのご相談を承ります
当社では、営業担当者が対面またはオンラインにて、DXに関するお打ち合わせを実施しております。
事前にお客様の中期経営計画等の公開情報を参照し、課題・計画に沿った「シスコンDXテンプレート」を用意の上、お打ち合わせをさせていただきます。
その後、何度かのお打ち合わせを重ねながら、お客様のDXにとって最適なご提案を差し上げます。
DXのことなら、お気軽にご相談ください。。
その他にもDXでお困りごとがおありでしたら、まずは、株式会社システムコンサルタントにご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。